石巻地方2市1町、仕事始め 能登被災地支援を強調
仕事始めの4日、石巻地方2市1町の首長は職員らに訓示し、人口減少や行財政課題への対応、地域活性化へ向けた決意を語った。1日の能登半島地震の被災地を気遣い、支援への意欲を示した。
◇石巻市 誇れるまち実現を
石巻市の斎藤正美市長は市役所で幹部45人を前に、能登半島地震に関して「亡くなった方の冥福と被災者へのお見舞いを申し上げる。一日も早い復旧復興のため私たちのノウハウを伝えたい」と語った。
人口減少や財政運営、激甚化する自然災害への対応などに触れ「市民が誇りを持てるまちづくりを実現するため、各施策を着実に推進していく」と述べた。
本年度のふるさと納税が目標額を上回る見込みとなったことを挙げ「さらなる成長と飛躍の年となるよう、全庁一丸となって取り組もう」と呼びかけた。
◇東松島市 給食費の負担半減
東松島市の渥美巌市長は市コミュニティセンターで約220人の職員に訓示し「(地方創生に向けた)市町村間の競争を担う市職員として自覚と責任を持ち、市民の幸せを第一に仕事に励んでほしい」と述べた。
新年度の目標として、市が市内小中学校の給食費を半分程度負担することを掲げ「雇用創出や子育て環境充実を通じ、若者世代に評価される市にしていきたい」と話した。
2期目の任期を来年4月に終える。「基幹産業の支援や生活環境向上など、市全体の発展に全力で取り組む」と決意した。
◇女川町 日頃の連携が大事
女川町生涯学習センターでは職員約100人を前に須田善明町長が訓示した。能登半島地震について「東日本大震災を経験した身として心が痛む。これから先も苦労することがあると思うので、被害状況を確認し、支援をする際は力を貸してほしい」と呼びかけた。
羽田空港で発生した航空機の衝突事故にも触れ、須田町長は「旅客機の乗員乗客が無事だったのは乗務員同士が日頃の連携を大事にしていたからだ。町の仕事も同じで、町民の暮らしを良くするために、職員同士の連携をしっかりしよう」と語った。
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