閉じる

能登半島地震支援 女川副町長ら4人派遣 石巻赤十字病院医師ら6人、救護へ

女川町

須田町長(左)ら町職員に決意表明する伊丹副町長
職員らに見送られながら被災地に向かう救護班の車両

 女川町は9日、能登半島地震で被災した石川県志賀町に職員4人を派遣した。12日まで被災状況や必要な支援を把握し、被災地との連絡態勢を構築する。

 派遣されたのは伊丹相治副町長のほか、建設課、町民生活課、企画課の3人。必要とする支援のニーズを確認し、物資やサービスの準備を検討する。状況を見て、周辺市町に足を運ぶ。

 伊丹副町長は「地震の発生から1週間がたっても被害の全体をつかめず、現場は手探りの状態が続いている」と話した。現地での活動について「東日本大震災から学んだ経験や町づくりの進め方などを伝えながら、今後の支援につなげていく」と決意を述べた。

 須田善明町長は「震災を経験したからこそ伝えられることが必ずあるはず。安全に十分注意しながら目的を全うしてほしい」と激励した。

 女川町は復興支援で志賀町から、2015年度に事務員、19年度には保健師の派遣を受けた。

 6日には町で備蓄していたアルファ米や野菜ジュース、ポリタンク、非常用飲料水袋などの生活物資を提供した。

石巻赤十字病院

 初動救護班を派遣している石巻市の石巻赤十字病院は9日、第2班として医師や看護師ら6人を石川県に派遣した。

 同病院であった出発式で、石橋悟院長は「既に現地で活動した8人の初動班の情報を参考に、必要な救護をお願いしたい」と呼びかけた。

 現地に向かう浅原健人班長(呼吸器内科医師)は「避難所の状況を自分の目で確認し、被災者のために力を尽くしたい」と話した。

 6人は10~13日に活動する予定。4~7日に石川県の避難所で医療活動に当たり、帰還中の初動救護班と宮城県内で合流し、情報の引き継ぎをした後に被災地に入る。

関連リンク

関連タグ

最新写真特集

石巻かほく メディア猫の目

「石巻かほく」は三陸河北新報社が石巻地方で発行する日刊紙です。古くから私たちの暮らしに寄り添ってきた猫のように愛らしく、高すぎず低すぎない目線を大切にします。

三陸河北新報社の会社概要や広告、休刊日などについては、こちらのサイトをご覧ください

ライブカメラ