能登半島地震 石巻市、職員4人を派遣 志賀町で健康支援
石巻市は10日、能登半島地震で被災した石川県志賀町に職員4人を派遣した。福祉避難所の運営補助に当たる。
派遣されたのは東日本大震災の災害対応を経験した職員で、健康推進課の保健師2人とICT総合推進課、総務課の2人。16日まで高齢者らの健康管理や衛生管理、介助などを担う。その後は状況に応じて職員の交代や継続を検討する。
震災では同町から市に見舞金500万円が送られ、震災直後の2011年4月1日から7月10日まで保健師3人の派遣を受けた。市が今回、同町に聞き取りした結果、保健師らの人的支援が必要と確認し派遣要請を受けた。
市役所で4人に職務命令書を手渡した斎藤正美市長は「志賀町は大変な状況で皆さんの手を一刻も早く必要としており、震災経験者として役に立てると確信している。健康に留意して現地の皆さんに寄り添い、できる限りのことをしてほしい」と述べた。
派遣隊の1人で、震災では避難所運営などに当たったICT総合推進課の佐藤将課長補佐は「震災では志賀町に限らず他市町村からも多大な応援をいただいた。微力ながら恩返ししたい」と話した。
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