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多目的トイレのドア幅など、オンラインマップ拡充 車いす利用者の実用性配慮 イトナブ石巻

オンラインのトイレマップをPRする菅原さん

 一般社団法人イトナブ石巻=石巻市大街道北1丁目=は、市内140カ所の多目的トイレの場所や詳細な情報が見られるオンラインマップ「みんなのトイレマップ」を拡充した。車いす利用者の実用性に配慮し、トイレの広さや機能を写真を見ながらより具体的に把握できるようにした。

 マップは石巻市社会福祉協議会が2018年発行した冊子「石巻バリアフリートイレマップ」を基にデジタル化した。クラウドファンディングで資金を募り、市内189カ所の多目的トイレを再調査した。

 トイレの内部や外観を複数の写真で紹介するとともに、従来のマップに記載した専用駐車場や呼び出しボタンの有無などの情報を拡充。室内の広さやドアの幅、ロック固定が可能かなどを追記した。ネット上で「みんなのトイレマップ」と検索すると見られる。

 マップを作成したエンジニアの菅原洋介さん(44)は「車いすで生活する人は自分の幅を知っている。幅を明記することで、使えるトイレがどれか分かる」と説明する。

 菅原さんは先天性脳性まひで手と言語に障害があり、コミュニケーションなどでITの力を借りている。「多様性社会への一歩として、トイレマップの普及で障害のある人が街に出かけられるようになることを願う」と語る。

 「震災を考える機会にしてほしい」と旧門脇小や石巻南浜津波復興祈念公園など震災遺構施設のトイレを追加する予定。新型コロナウイルス感染の影響で手つかずだった病院トイレの調査にも意欲を見せる。

 月に1回行うトイレの調査は障害者の目線を感じてもらう狙いがあり、菅原さんのフェイスブックで参加者を募集している。チラシを置かせてくれる店や施設を募集中。協力する場合は一般社団法人イトナブ石巻への連絡を呼びかける。連絡先は0225(90)4282。アドレスはinfo@itnav.jp

みんなのトイレマップ

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