減塩メニューおいしいよ 東松島市、給食で提供 地元企業に依頼、食品開発
生活習慣病予防のため幼いうちに薄味に慣れ親しんでもらおうと、東松島市は地元企業と協力して22日、従来品から塩分を約30%カットした給食メニューを市内の小中学校で提供した。
減塩メニューとして登場したのは「牛タンつくねの照り焼き」。給食に食材を提供している同市大塩の食肉製造卸売り販売「オイタミート」に昨年8月ごろ話を持ちかけ、11月に完成。全国学校給食週間(24~30日)に先駆け、子どもたちの元に届けられた。
県内はメタボリック症候群に該当する人の割合が高く、肥満傾向の子どもも多い。これを受けて市は昨年度、給食の減塩を実施し、1食当たり約0.2グラム減を実現。調味料の調整などでの減塩に限界があることから本年度、減塩メニューの提供に至った。
赤井南小6年の佐藤星那君(12)は「おいしいから塩分カットに気付かなかった」、野村蒼佑君(12)は「お肉が好きで毎日食べている。塩分を取り過ぎないようにしたい」と話した。
市では他にも減塩パンの導入や塩分量が少ない給食メニューの児童生徒への周知などを本年度に始めた。市学校給食センターの阿部智浩所長は「味気がないと残してしまい、かえって栄養が取れなくなる。気付かれない範囲でおいしく減塩を進めたい」と述べた。
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