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鯨肉食べ、古里学ぼう 女川小中の給食に登場 「他の料理も食べてみたい」

鯨肉の竜田揚げを味わう児童たち

 女川町の捕鯨の歴史を知り、鯨肉の食文化に触れてもらおうと、女川小(児童215人)と女川中(生徒101人)の給食で23日、鯨肉が提供された。子どもたちは町と鯨のつながりについて理解を深めながら料理を味わった。

 同小4年生29人は町職員から捕鯨の歴史や食文化についての説明を聞き、視察に訪れた平塚隆教育長らと竜田揚げを味わった。提供された鯨肉は北西太平洋の商業捕鯨で捕獲されたニタリクジラの赤肉を使用。町が共同船舶(東京)から購入した。

 木村ゆりさん(9)は「鯨は刺し身で食べたことがあるので好き。竜田揚げも味が濃くておいしかった」と喜び、渡辺凛さん(9)は「家で食べる機会は今までなかった。他の鯨料理も食べてみたくなった」と話した。

 町と捕鯨との関わりは約70年前からあり、かつては町内に水産加工会社の捕鯨事業所があった。ピーク時には年間200~300頭近く水揚げされ、捕鯨関係の仕事に従事する町民も多かったという。

 学校給食での提供は1995年度に始め、東日本大震災後に一時中断したが、2014年度に再開した。

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