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ぼうさい甲子園 優秀賞に県支援学校女川高等学園 防災教育、地域と協働

浅水啓一郎校長(中央)と記念撮影をする伊藤さん(左)と宮本さん

 学校や地域の優れた防災教育の取り組みを表彰する本年度の「1.17 防災未来賞ぼうさい甲子園」(兵庫県など主催)で、県支援学校女川高等学園(生徒60人)が「特別支援学校・団体の部」の2位に当たる優秀賞を受賞した。学園は18日に全校集会を開き、代表の生徒が喜びを語った。

 ぼうさい甲子園は小学生、中学生、高校生、大学生、特別支援学校・団体の部の5部門で構成。部門ごとに「ぼうさい大賞」「優秀賞」「奨励賞」があり、グランプリは、各部門のぼうさい大賞の中から1校が選ばれる。

 19回目となる本年度は全国の77校・団体から応募があった。特別支援学校・団体の部には21校・団体が参加。女川高等学園は「防災教育を地域の生涯学習へ 学校運営協議会との協働」のテーマで申し込んだ。

 学園では救護や環境整備など6班からなる縦割り組織「自治会」をつくり、日常的に防災対策を推進。総合防災訓練も年1回行う。本年度は地域住民も参加し、生徒が東日本大震災の教訓を聞き取った。拡張現実(AR)技術を使い、冠水した道路を歩く疑似体験などにも取り組んだ。

 昨年12月に神戸市で表彰式があり、生徒2人と教員が出席。学園の特色や校内で実施した総合防災訓練の内容を他の出席者に紹介した。

 表彰式に参加したいずれも3年の伊藤日菜さんは「学校として継続してきたことを評価してもらいうれしい」と話した。宮本温弥さんは能登半島地震に触れ「災害はいつ発生するか分からない。備えの重要性を改めて感じた」と語った。

 女川高等学園は2016年開校。20年度には最高賞のグランプリに輝いた。

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