女川で活動する仲間つながる 「ONAGAWA祭り」 商売や地域おこし、互いの取り組みに関心
女川町で活動する人と活動を検討している人をつなぐ集い「START ONAGAWA祭り」が27日、JR女川駅前にある複合施設「女川フューチャーセンター・カマス」前の庭で開かれた。
同町で事業者などを支援するNPO法人「アスヘノキボウ」が初めて企画。地元の子どもたちや地域おこし協力隊、サマースクールを開く団体の関係者ら約100人が集まり、小グループに分かれてたき火を囲みながらそれぞれの取り組みを紹介し合った。参加者は互いの報告に関心を寄せながら聞き入った。
町の放課後施設「女川向学館」は町商工会や女川小中と連携し、子どもたちに自作のアクセサリーや雑貨を販売してもらうことで経済の仕組みを学ぶ「商売塾」を展開している。昨年は作品を「おながわ秋の収獲祭」で販売した。
活動報告をした女川中1年の目時仙太郎さん(13)は「自分たちを知っている人はブースに立ち寄ってくれたが、地域外の人へのアピールがうまくいかなかった。3月にも町のイベントがあるので、関心を持ってもらう工夫をしたい」と話した。
昨年10月に地域おこし協力隊として仙台市から移住した太田悠介さん(26)は、釣りを軸にした地域活性化を掲げる。「環境を整備して住民と観光客がどちらも楽しめる空間をつくりたい」と抱負を述べた。
アスヘノキボウは今後も祭りの開催を検討する。後藤大輝代表理事は「町づくりに関わる人だけでなく、一般の人もどんどん参加してほしい。女川で何かしたいと思う人を周囲が応援できる雰囲気をさらにつくっていきたい」と語った。
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