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豊かな調べ、石巻と関西つなぐ バイオリンとピアノ協演に盛大な拍手 石巻・遊楽館

演奏する斉藤さん(左)と田代さん

 関西フィルハーモニー管弦楽団のバイオリニストで、多賀城市出身のいしのまき観光大使斉藤清さん(59)と、石巻市在住のピアニスト田代雅美さん(48)による「石巻と関西を繋(つな)ぐヴァイオリンとピアノのリサイタル」が28日、石巻市北村の市遊楽館で開かれた。石巻復興祈念演奏会実行委の主催。

 前半はグルックの「精霊の踊り」やハチャトリアンの「夜想曲」などのクラシックのほか、アニメ映画「ハウルの動く城」の主題歌「世界の約束」などを演奏。後半はブラームスの「旋律のように」と3楽章で構成される「雨の歌」を披露。演奏の合間に斉藤さんが作曲者や時代背景などについて解説した。

 観客約300人は表情豊かな調べに酔いしれ、盛大な拍手を送った。東松島市の教師大友賢さん(57)は「しっとりした曲が多く、ピアノとバイオリンの音色に癒やされた」、多賀城市八幡小6年宇佐美惺菜(せな)さん(12)は「特に『夜想曲』は登場人物の心情が伝わってきていい曲だなと思った」と語った。

 演奏後、斉藤さんは「田代さんのピアノと合わせる時間があまりなかったが、全体としてとても良い雰囲気で終われた。(観客の)笑顔や拍手から、満足してもらえたのかなと手応えを感じた」と話した。

 大街道小で特別支援教育支援員も務める田代さんは「支援員と二足のわらじで、練習の確保など挑戦的なところもあった。来ていただいた皆さんに感謝の気持ちでいっぱい」と笑みを浮かべた。

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