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「被写体の好奇心、引き出す」 自然写真家・高砂さんがギャラリートーク 石巻

作品の撮影秘話を語る高砂さん

 石巻市開成の市博物館(市複合文化施設内)で開催している、同市出身の写真家高砂淳二さん(61)の写真展に合わせ、高砂さんが作品を解説するギャラリートークが館内であった。2回公演に計約100人が来場。神秘的な撮影秘話に耳を傾けた。

 高砂さんは被写体にカメラを向ける際、カメラマン側から撮影する気配「撮気(さっき)」が出ると語り「撮気を抑えることで相手が安心し、撮影への警戒心より好奇心が引き立つようにする」と工夫を紹介した。

 「木で休むフクロウの撮影時は子守歌を歌って徐々に近づいた」「撮気を消してシャッターを押したらグリズリーと目が合った」といった裏話をユーモアを交え明かした。

 環境問題に触れ、自然の保護や尊重を訴えた。「かわいいと思って撮った子どものアザラシは海氷が溶けておそらく死んた。地球温暖化の影響を各地で目撃するようになった」と実感を込めた。

 絵画の同好会仲間と訪れたともに市内の主婦早坂多美恵さん(61)、パート佐藤浩子さん(61)は「自然に溶け込み同化して撮影している。本当にすばらしい」と口をそろえた。

 写真展は2月25日まで。開館は午前9時~午後5時。休館日は月曜(祝日の場合は翌日)、観覧料は一般600円、高校生300円、小中学生200円。連絡先は0225(98)4831。

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