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働く姿、具体的にイメージ 石巻で合同企業説明会 3高校の110人が参加

生徒たちが地元企業について知識を深めた説明会

 就職活動を控えた高校生を対象にした合同企業説明会が1日、石巻市河北総合センターであった。地元企業から事業内容や社風、研修制度などの説明を受け、社会人として働く姿を具体的にイメージした。

 宮城水産高、石巻市桜坂高、石巻北高飯野川校から2年生を中心に約110人が参加。企業側は石巻、東松島両市の11社が集まった。生徒たちは10人ほどのグループになり、それぞれ4社ずつから業務内容や採用活動の説明を聞いた。

 各企業の担当者は自社の強みや特長を伝えた。石巻市魚町3丁目の水産加工会社「布施商店」の小川凜さんは「石巻魚市場で仕入れたマダラやヒラメなどを加工している」と紹介。他社の同世代社員と合同のスキルアップ研修を実施していることや、社員の交流機会を創出しながら個性を生かせる職場にしていることをアピールした。

 建築資材などの輸送を担う東松島市小松の奥洲物産運輸の森啓太さんは「2人に1人は未経験からのスタートで、働きながら免許を取得できる制度がある」とPR。「女性ドライバーが活躍していて、快適な車内空間も整備されている。運送業はきつく、力仕事だというイメージから改善が進んでいる」と強調した。

 説明を聞いた宮城水産高2年の斎藤春花さん(17)は「残業のない職場や、女性運転手の活躍などの話を聞き、各業界や仕事についてのイメージが変わった。多くの人の支えで社会がつくられていることを実感した」と話した。

 合同企業説明会は、就職活動の支援や地元企業への就職促進を目的に石巻地域産業人材育成プラットフォーム(事務局・県東部地方振興事務所)が主催。石巻市、東松島市、女川町、石巻商工会議所が共催した。

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