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東京農大・松林教授、古里で講演 親子連れら、ボルネオ島の生態系に興味 東松島

松林教授(右)の話を聞く参加者

 東松島市図書館は10日、同市赤井出身で東南アジア・ボルネオ島の野生動物を研究する東京農大の松林尚志教授(52)の講演会を市コミュニティセンターで開いた。参加者はスライドに映される動植物や昆虫に興味津々で、ボルネオ島の多様な生態系を学んだ。

 親子連れを中心に26人が参加。松林教授がボルネオ島の動物を研究することになった経緯や島内の環境を説明。巨木が多く、種類を超えて一斉に花が咲く「一斉開花」の現象などがあることを伝えた。

 スライドではボルネオ島にのみ生息するレッドリーフモンキーが樹上をジャンプする映像や、オナガヤママユやバイオリンムシといった昆虫の画像などを紹介。同市矢本の滝山公園で定点カメラに写ったタヌキやニホンカモシカなどの野生動物の映像も映し出した。

 参加した同市宮野森小2年の阿部達樹君(8)は「オランウータンが水を飲む映像が面白かった。動物のことがよく分かった」と話した。

 講演会は当初、2022年2月に開催予定だったが、新型コロナウイルス感染拡大の影響で中止していた。松林教授は「(子どもたちには)好きなことを自由にやってほしい。そのためには大人がきっかけを与える必要がある。何か力になれればいい」と期待した。

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