小学生が一日書店員 陳列や店内放送、そろいのエプロンで励む 未来屋書店石巻店
書店員の仕事を通して本に親しみ好きなことを発見するきっかけにしてもらおうと、未来屋書店石巻店(石巻市茜平4丁目)は12日、小学生を対象とした「こども書店員」体験を実施した。参加した小学生たちは、売り場に本を並べたり店内放送にチャレンジしたりして、お客様目線の店づくりに励みながら本に囲まれたひとときを味わった。
体験は全国の未来屋書店13店で行われ、東北では石巻店でのみ実施。全国の小学生が好きな本を投票する「小学生がえらぶ! こどもの本総選挙」の参加特典として、石巻店では投票者の中から選ばれた石巻、名取、大崎3市の計4人が体験した。
子どもたちはバックルームで実際の書店員とおそろいのエプロンや名札を着け、児童書コーナーに本を配置する作業に挑戦。総選挙で上位10位に入った本に加え、それぞれが投票した本を並べた。
文字や絵で本を紹介するポップ作りも体験した。書店員のアドバイスを受けながらイラストや感想、本文の一節などを書いて完成させた。売り場にポップを飾った後は、作ったコーナーを店内放送で紹介した。
石巻市中津山一小で図書委員を務める5年の山内江太郎さん(11)は「いつも来ている書店の裏側が知りたくて参加した。いろいろな仕事をしていてすごいと思った」と話した。
石巻店・古川店の兼任店長、尾張早矢香さん(42)は「商業目線ではなくお薦めしたい気持ちが伝わるポップを作ってもらった。これからもたくさんの子に五感を使った体験をしてもらいたい」と語った。
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