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石巻名画座、米中合作映画「初恋のきた道」上映 満席続出 ゲストトークも楽しむ

「初恋のきた道」の思い出や、いしのまきシネクラブメンバーとしての活動を振り返る鈴木さん(奥右)と、聞き手の本庄さん(左)

 石巻名画座の第6回上映会が17、18の両日、石巻市中央1丁目のシアターキネマティカであり、米中合作映画「初恋のきた道」(1999年)を上映した。満席(定員30人)の回が続出し、ゲストによるアフタートークも熱気に包まれた。

 中国の小さな農村を舞台にした初恋の物語は公開当時、ヒロインのチャン・ツイィーの愛らしさもあって日本で大ヒット。名作を再びスクリーンで見られることから市民の関心は高く、計5回の上映のうち4回が満席となった。

 初日2回目の終映後には開業医の鈴木明宏さん(69)=石巻市八幡町2丁目=をゲストに招いたトークもあった。東日本大震災前まで活動していた「いしのまきシネクラブ」メンバーで、2001年11月に「第1回名画を見る会」として上映した作品が「初恋のきた道」だった。震災で活動を休止するまでにミニシアター系映画を中心に計35本を上映した。

 鈴木さんは活動を振り返りながら「私たちに代わり街中での上映会を続けてほしい」とエールを送った。

 名画座の本庄雅之代表は「シネクラブがあり、震災後は『金曜映画館』が街中での上映を展開した。港町石巻には映画文化が根付いている。意思を受け継ぎ、市民に楽しんでもらえる映画を届ける役割を石巻名画座が果たせれば」と結んだ。

 第7回上映会は4月27、28の両日、シアターキネマティカで開く。作品はイタリア映画「ニュー・シネマ・パラダイス」(1988年)。連絡先は本庄代表090(3478)5532。

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