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定住促進策で奨学金返還支援、一般会計に助成金計上 2024年度当初予算案、審議 石巻市議会

 石巻市議会2月定例会は28日、本会議を開き、2024年度一般会計当初予算案などを審議した。一般会計は、定住促進策の奨学金返還支援事業助成金に800万円を計上した。

 市内在住で、市内または市外の通勤できる範囲に勤める人を対象に、奨学金の返還を支援する。申請する年の1月1日時点で市内に居住し、前年度の4月から継続して1年在職していることなどが条件。年度ごとに返還金の2分の1以内、限度額8万円を給付する。期間は最大6年。

 東日本大震災の復旧復興のため他自治体から派遣されている職員に関して、4人分の人件費を計上した。職員の派遣をいつまで受けるのかと問われ、市総務部は「ハード事業は終了し、ソフト事業が残るが、今後は自分たちでやっていかなければならない。制度上は第2期復興・創生期間(2021~25年度)中は可能だと考えるが、24年度当たりが最終年度ではないかと思う」と述べた。

 市は11~23年度、118自治体から延べ1785人の派遣を受けている。

 障害者に海水浴を楽しんでもらうため、市内海水浴場に水上車いすやビーチマットの導入を目指す考えも示した。今夏開設予定の5カ所のうち、障害者の海水浴をサポートする「石巻ユニバーサルビーチ委員会」が活動している十八成浜の運営団体と、運用が可能か協議している。

 本会議では一般会計と特別会計、公営企業会計各予算の計7議案を関連委員会に付託した。

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