稲井幼稚園、心に刻もう 新こども園開設で今月末閉園 17日に「お別れの会」
石巻市南境地区に新年度、幼保連携型認定こども園が開設されるのに伴い、3月末で閉園する市稲井幼稚園で同17日、思い出を語り合う「さようなら稲井幼稚園の会」が開かれる。「保護者や地域にとって愛着のある園がなくなるのは寂しい」と、有志でつくる実行委員会が主催する。
会は午前10時~正午。参加者の中で座談会形式で園の思い出を語るほか、閉園記念DVDを上映する。在園時の担任と思い出の歌や体操を楽しむ。園内の見学や記念撮影、記念植樹も行う。
実行委は閉園記念誌とDVDを作成、参加者に記念品として配布する。
市稲井幼稚園は1981年に開園した。現在、園児は7人。少人数を生かし、個々に対応したきめ細かな保育や地域と連携した食育活動、幼小中が隣り合う利点を生かした交流など特色ある教育活動を展開。卒園児の保護者らが行事のサポートをしてきた。
4人の娘が卒園後も恒例の「なつまつり」の手伝いを続けた杉山昌行実行委員長(60)は「地域とともに歩んできた稲井幼稚園の閉園を惜しむ声は強い。今回の企画が皆さんにとって思い出深いものになればうれしい」と話す。
園長経験者の一人は「豊かな自然の中での田植え、草団子作り、焼き芋会など、少人数の良さを生かした教育活動を保護者が支えてきた。幼稚園に関わった人たちの愛着や思いは強い」と言う。
連絡先は杉山委員長090(9031)8039。
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