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東松島市、能登町に職員2人派遣 被災地を支援、廃棄物処理など助言 12日まで

派遣される鈴木さん(中央)と沼崎さん(右)

 東松島市は1日、能登半島地震で被災した石川県能登町に災害廃棄物処理支援員として職員2人を派遣した。東日本大震災時、災害廃棄物処理で分別・リサイクルを徹底した「東松島方式」を担った職員で、12日までの派遣期間中、廃棄物処理に関する助言などを行う。

 派遣するのは商工観光課の鈴木雄一課長補佐(49)と教育総務課の沼崎裕行教育総務係長(40)。震災後に環境課の担当者として廃棄物処理に尽力した。

 東松島方式は廃棄物を被災者のかつての財産と捉え、リサイクルに注力。分別作業に市民を雇用して就労支援にもつなげた。2016年の熊本地震で被災した熊本県西原村でも採用されたほか、ロシアの侵攻を受けるウクライナ政府も戦後復興を見据えて関心を寄せる。

 派遣は環境省の依頼を受けた。出発に先立ち2月29日、渥美巌市長は「疲弊している能登町の職員を思いやりながら、ノウハウを発揮して期待に応えてほしい」と激励した。

 鈴木課長補佐は「震災からの節目の11日に働けるのは何かの縁。現地の声を聞き共に進めたい」、沼崎係長は「被災地の復旧復興に向け経験を生かしたい」と語った。

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