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春の火災予防運動 河北幼稚園児ら、煙からの避難学ぶ 消防署員が指導 石巻

煙に見立てた布の下を素早くくぐっていく園児

 空気が乾燥しやすい時季に防火への意識を高める春の火災予防運動が1日、全国一斉に始まった。石巻市相野谷の市河北幼稚園(園児28人)では、防火の心得や火災発生時の対処法を学ぶ教室が開かれた。幼稚園と市飯野川保育所の4、5歳児計約40人が参加し、火の用心の徹底を誓った。

 市消防団河北地区団と市河北総合支所が共催した。河北消防署員が防火指導を担い、服に着火した場合に地面に倒れて転がる消火方法「ストップ、ドロップ&ロール」と、体勢を低くして煙を避ける「グレートエスケープ」を紹介。園児たちは床を転がったり、煙に見立てた布の下をくぐったりして対処法を実践した。

 河北消防署は一日署長に同幼稚園教諭の氏家愛子さん(37)を委嘱。園児たちと一緒に「火の用心 マッチ1本火事のもと」「火遊びは絶対にしません」などと防火の誓いを唱え、拍子木を打った。

 同幼稚園の山内美月(みづき)ちゃん(5)は「楽しかった。服に火が付いたら寝転がって消すようにしたい」と話した。石巻広域消防音楽隊による演奏もあり、園児たちは職員と共に元気な踊りを披露した。

 火災予防運動は7日まで。石巻地区消防本部管内では期間中、各地区で防火パレードやチラシ配布、街頭広報を実施し、各家庭での火災防止などを呼びかける。

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