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コロナ乗り越えた日々、いつか結実 石巻地方・高校で卒業式

卒業証書を授与されるクラス代表の生徒=石巻高

 石巻地方の各高校で1日、卒業式が行われた。新型コロナウイルスに翻弄(ほんろう)された2年間と、5類に移行し学校行事や部活動に励んだ約1年を過ごした生徒たちが次のステージに向け、学びやを巣立った。

 本年度で創立100周年を迎えた石巻高(生徒601人)は体育館で実施。卒業生176人と在校生、教職員、来賓、保護者が参列した。

 クラスごとに一人一人の名前が呼ばれ、代表生徒に卒業証書を授与した。式辞で須田一憲校長は「進歩・発達する機運を自分で切り開く『自ら進運を開拓すべし』を胸に刻み、人生を歩んでほしい」と強調。「復興の次を担うのは皆さんです。世界のどこで活躍していても石巻の復興を考え続け、問い続けてほしい」と期待した。

 在校生を代表し、生徒会長の2年馬場珀虎(はくと)さん(17)が「将来を見据え、ひたむきに努力する先輩たちと過ごした日々は大切な宝物です。石巻、日本、世界で活躍することを願っています」と送辞を述べた。

 卒業生代表の熊谷陽道(はるみち)さん(18)は答辞で、コロナ禍と5類移行後の生活を振り返り「この経験はいつか実を結ぶでしょう。向上心を持ち励んでいきたい。この場で得た友達との絆は永遠。笑顔でまた会いましょう」と話した。

 同校は1923年創立。100周年で卒業生は2万4000人を突破した。

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