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陸上養殖、事例学ぶ 石巻でセミナー 少量でもブランド化を

国内外で行われている陸上養殖の事例などが紹介されたセミナー

 陸上養殖に関心がある事業者らに国内外の事例や現状を伝えるセミナーが2月22日、石巻市魚町2丁目の市水産総合振興センターで開かれた。県が主催し、県内の水産加工、流通業者ら約50人が参加。研究機関の担当者が今後の展開などを解説した。

 水産大学校(山口県下関市)水産流通経営学科で特命教授を務める山本義久氏は、陸上養殖の課題について「どうしても初期費用などコストが高くなる」と指摘。「数を多く作れなくても、ブランド化するなどして商品の価値を高める方が採算が取れるかもしれない」とアドバイスした。

 栃木県那珂川町のユニークな特産品「温泉トラフグ」も紹介し「養殖に温泉水を活用するなど地元ならではのアイデアもある。水産業者と企業などが手を取り合えば面白いものができ、学びたいと感じる人も増える」と述べた。

 セミナーでは、NTTアグリテクノロジー(東京)の取締役マーケティング統括本部長などを務める小林弘高氏も「陸上養殖と地域活性化」をテーマに講演。県は建設中の閉鎖循環式陸上養殖研究棟について情報提供した。

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