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高校生、奉仕活動「まきボラ」で学び 子どもや本と触れ合う 石巻の良さを探求

石巻まちの本棚でスタッフ(左)から説明を受ける高校生ら
プレーパークわたのはで、ハンモックをつるして遊ぶ子どもたちと高校生

 石巻地方の高校生が地域の事業所でボランティア活動に取り組み、地元の良さや自分の好きなことを見つけるプログラム「まきボラ」が2日、始まった。高校生約50人が2~5人のグループに分かれて計17事業所で活動し、成果をレポートにまとめる。10日まで。

 プログラムは石巻市の一般財団法人「まちと人と」が主催し、昨年7月に続き2回目。初日は4事業所で実施した。同市の認定NPO法人「こども∞(むげん)感ぱにー」では、いずれも石巻高1年の伊藤早希さん(16)と加藤真帆さん(16)が体験。運営する同市渡波黄金浜の遊び場「プレーパークわたのは」で、小学生たちとハンモックをつるして乗るなどして一緒に遊び、交流した。

 ∞感ぱにースタッフの佐藤和幸さん(26)は「東日本大震災時、子どもたちの遊び場がない状態から始まった」と活動内容を説明。プレーパークは有志ががれきを片付けたり、子どもたち自身が遊具を作ったりした。子どもの遊び場や居場所の創出につなげている。

 伊藤さんは「子どもたちだけでなく、大人や地元が協力した本気の取り組みだと感じた」と語り、加藤さんは「地域住民同士の関わりが薄くなっているが、プレーパークでは大人が子どもに視線を合わせてくれていた」と話した。

 同市中央2丁目の石巻まちの本棚には、石巻高2年の堀籠紗綾さん(17)と東松島高2年の武田梨央さん(17)が訪問。書店周辺を散策した後、高校生向けに貸し出す本の整理やポップ作りなどを担った。

 堀籠さんは「ずっと気になっていた書店。本棚のジャンル分けが面白く、宝探しのようで楽しい」、武田さんは「本を売るだけでなく、学校の図書室のように気軽に入れてリラックスできる空間。新しい場所だと感じた」と感想を語った。

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