車中泊施設、初のアワード メディア部門最高賞に兼宮商店「RVパークおながわ」 浜焼きや快適さ、評価
女川町の兼宮商店が運営する同町鷲神浜の「RVパークおながわ&浜焼きコーナー」が、快適な車中泊向け施設を表彰する「第1回RVパークアワード」のメディア部門で最高賞のゴールド賞を受賞した。県内で受賞したのはRVパークおながわのみ。
アワードは車中泊施設「RVパーク」の普及や活性化を目指す一般社団法人日本RV協会(横浜市)の主催。2月2日から5日まで千葉市で開かれた「ジャパンキャンピングカーショー2024」で授賞式が行われた。
RVパークおながわは2021年2月に開設。10台分の車中泊スペースがあり、24時間利用可能なシャワーやトイレ、休憩場所を備える。女川港でとれたホタテやカキ、タコなどを楽しめる浜焼きコーナーや3カ所計約660平方メートルのドッグランもある。
アワードは全国約600ある車中泊向け施設などの中から、利用者やメディア、インフルエンサーが投票し、各部門で順位を決めた。審査では海の幸をリーズナブルな価格で堪能できる浜焼きや、快適に過ごせる点が評価されたという。
兼宮商店の宮元潔代表(54)は受賞を受けて「信じられない。ドッキリかと思った」と話す。東日本大震災前は観光施設「マリンパル女川」で海産物店を営んでいたが、津波で被災。浜焼き店の開設に合わせ、以前より進化した店舗にしようとRVパークを開いた。
宮元代表は「車中泊をパークですることは防犯にもつながる。安心して犬とも過ごせる場として、お客さんを大切にする気持ちを忘れずに続けていきたい」と語った。
一般利用者は1台1泊2200円から。キャンピングカー以外も利用可能で、前日までに電子メールで予約する。水曜日定休。連絡先は0225(24)6225=午後2~5時=。
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