学びの成果、卒業に花 宮城水産高で研究発表会 テーマ別に工夫や課題
宮城水産高(生徒238人)で校内課題研究・総合実習成果発表会があった。航海技術や機関工学など5類型に分かれている3年生が、それぞれのテーマの研究成果を報告。水産物の活用に向け複数の類型が連携してきた姿を見せ、卒業に自ら花を添える発表会となった。
海産物を生かしたメニュー開発に取り組んでいる調理類型はホヤの加工をテーマにした研究報告をした。特有のクセを少なくするため、一口サイズで手軽に食べられることなどを考慮した末、ホヤ入りクリームコロッケ太巻きとナゲットを開発。昨年11月に石巻グランドホテルで実施した「高校生レストラン」や、同校文化祭での弁当販売を通じて、食べた人の感想も聞き調整を重ねた。
コロッケ太巻きでは、湯通ししたホヤをみじん切りにしてからクリームに混ぜ込む、ホヤの味を生かせるよう塩味や甘みを調整したソースを作るなど、工夫を凝らしたという。
3年の近藤亮太さん(18)は「ホヤは好き嫌いがはっきり分かれてしまう食材。自分も最初は苦手だったが、食べやすい味にできるように試行錯誤を重ねた」と振り返った。
卒業後、商船で食事の用意をする「司厨員」の仕事に就くという近藤さんは「おいしく食べるにはどうすればいいか楽しく研究でき、奥が深かった。後輩たちも視野を広く持ち、柔軟性のある調理をしてほしい」と話した。
調理類型の生徒が研究に使ったホヤを養殖しているのが、生物環境類型の生徒たち。実習で種苗の挟み込みを行い、3~4年育成している。2月、県漁協前網支部と協力して4人が350キロを水揚げした。このホヤは、新年度の調理類型の生徒たちが商品開発や加工に使う予定だ。
校内課題研究・総合実習成果発表会は2月14日に行われた。鈴木秀一海洋総合科長は「いずれはフードビジネス類型で商品に加工するなど、校内での6次産業化にもつながっていけばうれしい」と期待する。
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