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救命法しっかり学ぶ AED使用体験 石巻観光ボラ協、河北婦人防火ク

署員(左)から胸骨圧迫のこつを教わる石巻観光ボランティア協会会員
分担して、胸骨圧迫とAEDのパッドの貼り付けを行う河北婦人防火クラブ会員

 石巻観光ボランティア協会は4日、石巻消防署で救急講習を受けた。胸骨圧迫や自動体外式除細動器(AED)の使い方などを学び、緊急時の対応方法を再確認した。

 協会の会員9人が参加。石巻消防署の署員2人が講師を務め「強く、速く、絶え間なく」という胸骨圧迫のこつを伝授。会員が順番に、人形を用いて練習をした。

 訓練用AEDを用いて、胸骨圧迫と合わせて使用する方法も学んだ。署員は自身が使用した時の体験談などを交えながら、会員からの質問に答えた。

 参加した会員の西村公一さん(74)は「(AEDの)機種が新しくなったり、方法が変わったりしているので勉強になる。次回もあったら参加したい」と話した。

 斎藤敏子会長は「もしもの時に対応できるよう、定期的に救急講習を受けておかないといけない。これからも続けていきたい」と語った。

   ◇

 石巻市河北婦人防火クラブは3日、河北消防署で、緊急時の救命法を中心に学ぶ研修会を行った。

 会員ら14人が参加。同署の救急救命士らを講師に、意識や呼吸が確認できない人への心肺蘇生法、自動体外式除細動器(AED)の使い方を習得した。AEDの訓練では、胸骨圧迫とパッドの貼り付けを分担するなどして取り組んだ。止血法や、喉に物を詰まらせた時の対処法なども学んだ。

 会員の渡辺百美子(ゆみこ)さん(63)は「講師の話も分かりやすく、勉強になった。自分の手でやってみないと分からないことが多かった。進んで自分から助けたいと思う」と話した。

 クラブで救命講習を行うのは10年ぶり。高橋美幸会長(53)は「誰かが倒れたとき、パニックになってしまうが、救急車が来る間に何ができるかが生死を分ける。学んだことをそれぞれの地区で話してほしい」と語った。

 救命講習の後、署内の見学や、実際の火を使った初期消火訓練なども行った。

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