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石巻市内5社でインターンシップ 高校生と大学生、成果を報告 FJ主催

水産業の課題解決や新規事業のアイデアなどを発表したインターンの報告会

 県内の若手漁師らでつくる一般社団法人フィッシャーマン・ジャパン(FJ、石巻市)は19日、高校生と大学生が石巻市内の水産加工会社などで学んだインターンシップの成果を発表する報告会を同市の石巻魚市場で開いた。新入社員や技能実習生向けの教育マニュアルを動画にしたり、ECサイトを立ち上げたりといった学生らしいアイデアを披露した。

 石巻市内の5社が全国から計10人の学生を受け入れた。参加者は2月中旬から1カ月間、社員や漁業者と交流しながら新商品の提案や業務改善といったプロジェクトに取り組んだ。

 県漁協石巻地区支所に通った富嶋大智(さとし)さん(22)=東京海洋大3年=と、甲斐翠(すい)れんさん(20)=宮崎大2年=は、地球環境の持続可能性などに配慮して生産されたことを示す国際規格「ASC認証」を漁業者に周知するポスターを制作した。

 2人は漁業者の間でASC認証の取得が広まっていないことから、ポスターで制度を分かりやすく伝える手段を模索。「環境を守る」「働く人を守る」といったメリットを短い文章と写真で説明するデザインに仕上げた。

 手がけたポスターは今後、市内のカキむき場に掲示してもらう予定。大学で制度の勉強をしたという富嶋さんは「ASCは消費者と生産者、どちらにもプラスになる。理解が深まってほしい」と話した。

 インターンは2017年にスタート。水産業への関心を高め、業界に関わる人材になってもらうことを目的に開催し、これまでに高校生から大学院生までの180人以上が参加している。

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