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サクラ咲く宮戸島へ 苗木180本を植樹 「あの日忘れず」 東松島

復興のシンボルとしてヤマザクラの若木を植える参加者

 第10回植樹祭(奥松島復興の会主催)が24日、東松島市宮戸地区で開かれた。県内外から約60人が参加。宮戸島が自生の北限とされるヤマザクラの苗木約180本を植えた。

 復興の会は、東日本大震災からの復興のシンボルとして2012年から植樹を続け、2011本のヤマザクラが咲く島を目指している。会長で、奥松島縄文村歴史資料館名誉館長の岡村道雄さんは「最大の防災は(震災を)忘れないこと。あの日を思い出すため植え続け後世に伝えていきたい」とあいさつした。

 参加者はあおみな第3駐車場やウオーキングトレイル、史跡公園などでヤマザクラを植樹。穴を掘って約55本の若木と苗木約120本を植えた。

 ヤマザクラはこれまで551本が植えられた。資料館では1800本の苗木を育てている。孫と参加した同市新東名2丁目の菅原節郎さん(73)は「2011本まではもう少しかかりそうだが、今後もできるだけ参加したい。孫にも地域を誇りに思ってもらいたい」と話した。

 同会は4月14日、観桜会を開く。

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