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公共交通をもっと便利に 石巻でワークショップ 小中生ら、アイデア提案

公共交通の利用を増やすための方法を発表する参加者ら

 石巻市は23日、市総合交通計画(2022~26年度)に基づき、住民が公共交通を使いやすくなるためのアイデアを考えるワークショップを、市立町1丁目の市子どもセンター「らいつ」で開いた。市内の小中学生や、らいつのスタッフなど約10人が参加。それぞれの年代が感じる交通機関の課題を挙げ、利用頻度を高めるための手段を探った。

 参加者は2グループに分かれ、市職員から利用環境を改善するために取り組んでいることの説明を受けた。JR石巻駅前のロータリーでバスに乗る際の段差をなくす工事をしていることや、駅前などで観光情報を発信するデジタルサイネージ(電子看板)の整備を予定していることなどが紹介された。

 参加者は自転車をそのまま列車に持ち込める「サイクルトレイン」の運行や、バスに5回乗ると石ノ森萬画館の観覧料が割り引きになるといったアイデアを提案。思いついた案を付箋に書いて模造紙に貼っていった。

 仙石線をよく利用するという石巻中3年の大崎玲(れん)さん(15)は「サイクルトレインがあると行動範囲が広がる。自分たちの意見が言える場がもっと増えてほしい」と話した。

 石巻市の平井敦司地域振興課長は「大人では思いつかないような斬新な意見もあって良かった。市民にとって公共交通がより身近なものになるよう、このような場をつくっていきたい」と語った。

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