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観光客、日本三景・松島から奥松島へ 新航路就航、毎週日曜に1往復 東松島公社

宮戸地区に到着し、関係者に出迎えられる第1便の乗客ら

 東松島市の第3セクター東松島観光物産公社は3月31日、同市宮戸地区と松島町を結ぶ遊覧船の新航路を開設した。日本三景松島からの誘客を強化し、奥松島の観光振興を図る。

 航路は片道約9.3キロで、所要時間は約25分。毎週日曜に1往復を運航する。船は公社が運航する日本三大渓「嵯峨渓」を巡る奥松島遊覧船の1隻を使う。

 就航式が宮戸地区の遊覧船発着所・奥松島浮桟橋であり、公社や市の関係者ら約20人が出席。市民や観光客ら16人を乗せた第1便を出迎えた。渥美巌市長は「観光客に喜ばれる航路にし、奥松島を発信していきたい」と語った。松島町の桜井公一町長は「これまでは松島と奥松島がつながっていなかった。奥松島にも多くの人に足を運んでほしい」と期待した。

 乗船した同市矢本の無職熊谷米子さん(76)は「船内での船長の説明が分かりやすく、発見があった。多くの人に嵯峨渓などの自然を楽しんでもらえるのでは」と声を弾ませた。

 料金は中学生以上が往復1500円、小学生は800円。午前10時半に松島の仙随浜桟橋を出発し、55分に奥松島浮桟橋に到着。復路は午後0時半に出発。

 同市の野蒜・宮戸地域は2023年10月、国連世界観光機関(UNWTO)の「ベスト・ツーリズム・ビレッジ2023」に東北で初めて認定された。公社は新航路でインバウンド(訪日客)誘致につなげたい考え。利用者数が順調なら増便も視野に入れるという。

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