新たな気持ちで学校生活スタート 石巻中、校舎や体育館改修 長寿命化事業が完了
石巻市学校施設整備保全計画に基づく石巻中の校舎や体育館の長寿命化改修事業が完了した。教室が全面改修されるなど学習環境が向上した中で、生徒らは新学期、新たな気持ちで学校生活をスタートさせる。
校舎は鉄筋コンクリート4階で延べ床面積5214平方メートル。長寿命化の工事は屋上防水、外壁、建具、内装、電気、給排水設備の改修。蛍光管は発光ダイオード(LED)化し、トイレ、教室の天井、照明、フロア、建具は全面改修した。
市は体育館(延べ床面積1115平方メートル)の長寿命化工事(屋根防水、外壁塗装、建具、内装、断熱、電気設備の改修)の他、中庭に木造平屋の武道場(同421.50平方メートル)を新築した。
石巻中校舎は1970年度の建築で、体育館は73年度に完成した。市教委が2020年度に策定した市学校施設整備保全計画(2021~55年度、5年ごとに見直し)で同校は改修の優先度が高かった。
市は20年度、完工から40年を目安に施設の機能を向上させる長寿命化改修に事業着手し、22、23年度で工事を終えた。総事業費は約22億円。改修工事に伴い、石巻中は22年8月から1年半、隣接する旧門脇中校舎を間借りした。
8日には新学期を迎え、石巻中には1年生113人が入学する。全校生徒は330人。山内芳明校長は「チャンスが学校の中にあるのを逃さず、失敗を恐れずにチャレンジし、成長していく生徒を育てていきたい」と語り「改修事業をきっかけに、新しい石中の伝統を築いてほしい」と期待した。
市教委学校管理課は「今後も生徒たちが安全に安心して学校生活を送れるよう、学習環境の整備推進に努めていく」と話した。
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