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震災の教訓学ぶ 東北6県のサッカー少年ら、女川で復興状況視察

観光協会の遠藤事務局長(右から2人目)から町の復興状況を聞く子どもたち

 東北地方のサッカー少年が参加し、東日本大震災の教訓を学ぶ集いが3月30、31の両日、女川町で開かれた。6県の16チームから、選手や指導者、保護者ら約500人が参加。震災から13年が経過した女川の復興状況などを確認した。

 「アイリスオーヤマプレミアムリーグU-11東北大会2024」(実行委員会主催)と銘打ち、サッカーの試合とセットで企画。震災を経験していない子どもたちに防災を学んでもらおうと開催した。

 選手らはチームごとに、町観光協会の遠藤琢磨事務局長らスタッフの案内で、JR女川駅、町内のテナント型商店街「シーパルピア女川」、町海岸広場の公園「マッシュパーク女川」などを見て回った。

 町観光協会では旧女川交番を震災遺構として残すことになった経緯や、女川駅前のプロムナードが、延長線上にある水平線から初日の出が昇るように設計されていることなどを説明した。

 会津サントスFC(福島)の益子玲也君(11)は「学校で習うだけでは理解し切れないことがたくさんある。現地を見ることを大事にしたい」と話した。

 旧女川交番を熱心に見ていた、ヴェルディ岩手SSの小菅文優君(11)も「震災を思い出したくない人もいるはずだが、それでも次の世代に伝える選択をしたことがすごい。同じ東北でも被害の違いが分かって良かった」と話した。

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