群馬のジュニア楽団、女川でコンサート ウクライナ避難者のバイオリン演奏も
群馬県を拠点に東日本大震災以降は東北でも慰問演奏を行う「群馬ジュニアオーケストラレオクラブ」が3月30日、女川町まちなか交流館でコンサートを開いた。小学生から大人までの約30人が耳なじみのある曲を演奏し、町民ら約100人を楽しませた。
レオクラブのメンバーは人気アニメ「名探偵コナン」や「となりのトトロ」のテーマをはじめ、「エーデルワイス」「赤とんぼ」など13曲を披露。
ロシアの軍事侵攻でウクライナから群馬県高崎市に避難している大学生のアレクサンドラ・ホルプロヴァさんもバイオリンを演奏した。演奏後、アレクサンドラさんは「軍事侵攻や災害によって、大切な人を失うのはとても悲しい。それでも、いつか幸せが来ることを信じている」と祈った。
レオクラブは2018年に結成。群馬県を中心に各地の福祉施設や幼稚園などでコンサートを開く。震災後は毎年、宮城、岩手両県を訪問している。昨年は東松島市で演奏した。
クラブの音楽監督南紳一さんは「震災から13年が経過し、道路や建物は新しくなったが心の復興はずっと必要だと思う。被災地の慰問は今後も続け、元気や勇気を届ける」と話した。
レオクラブのメンバーはコンサート終了後、一般社団法人女川町観光協会の案内で会場周辺の復興状況を確認した。
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