文化芸術活動で街に活気 ACT石巻、設立 松浦理事「音楽、演劇に接する機会を」
石巻市を拠点に文化芸術活動を展開する一般社団法人ACT石巻が設立された。音楽家など多彩な分野の達人を紹介するイベントを企画し、第1弾として21日、市内でチェロ奏者を招いて開催する。
ACT石巻は市芸術文化振興財団の元職員松浦敏枝さん(57)や、同市北村の珈琲(コーヒー)工房いしかわの石川光晴社長(68)ら5人が3月初旬、設立した。石川社長が理事長、松浦さんは理事に就いた。
松浦さんは財団の前身となる市文化振興公社設立時からの職員。東日本大震災時の体験が元となり、音楽や演劇などの世界に気軽に接することができる機会をつくろうと法人を設立した。
震災時、交流のある音楽家たちが被災地支援のため市内の小学校や仮設住宅の集会所で演奏会を開いた際、参加した市民が「初めて聴いた。すごく良かった」と喜ぶ姿が印象に残ったという。
松浦さんは「文化芸術分野では自治体や民間団体がさまざまな活動をしており、受け皿や在り方はたくさんあっていい。切り口を変えながら文化事業に親しむ機会を増やし、多様なものを提供して住民に喜んでもらいたい」と話す。活動を街の活性化につなげていく考えだ。
21日は市かわまち交流センターで午後3時から、シンガー・ソングライターで「ほやドル」の萌江さんが進行を務め「この人、すご~い!」を開催する。大阪フィルハーモニー交響楽団のチェロ首席奏者、近藤浩志さんらが演奏を披露。萌江さんとのトークもある。6月にはビオラ奏者を招き2回目を予定している。
入場料は1000円。全席自由で、未就学児の入場は不可。チケットは珈琲工房いしかわイトーヨーカドー石巻あけぼの店、サンリツ楽器石巻店で購入できる(なくなり次第終了)。連絡先は松浦さん080(8117)0786。
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