新防災拠点、河北消防署で開庁式 非常用発電や貯水タンク設置、屋上に訓練スペース
石巻市成田にある河北消防署の老朽化に伴い、隣接地に新築された庁舎の開庁式が6日、現地であった。1日に運用を開始し、26人が勤務している。
鉄筋コンクリート2階、延べ床面積約1155平方メートル。旧庁舎(約730平方メートル)よりも広い。石巻地区広域行政事務組合が運用する。
屋上に高所訓練ができる訓練スペースを設置。放水訓練に使う防火水槽や防水壁を完備し、一連の消火訓練を行える。2階に停電時や断水時に対応する非常用発電設備や貯水タンクを設けた。ポンプ車や救急自動車など6台が配備された。事業費は約9億5800万円で、国の緊急防災減災事業債などを活用した。
旧庁舎は1972年6月に開設。50年以上が経過し、老朽化していた。
式には石巻市などの消防関係者ら約100人が出席。三浦知之署長(55)は「河北地区の新たな防災拠点として、署員全員で気持ちを新たにして安全安心にこれまで以上に努める」と話した。
石巻地区の各消防署の開庁式で備品提供などの協力を続けている同市穀町の菓子問屋大橋商店の大橋光一社長に、大内正治郎消防長から感謝状が贈られた。
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