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輝き放つ人生の指針 校長メッセージ、心に刻む 石巻地方で小中高校卒業式

卒業証書の授与後、校長が式辞で人生の指針となるメッセージを贈った=3月19日、石巻小

 石巻地方の小中高校で行われた卒業式では、卒業生に向けた各校長のメッセージが、人生の指針として輝きを放った。

 創立100周年を迎えた石巻高(生徒601人)の須田一憲校長は3月1日の卒業式で「進歩・発達する機運を自分で切り開く『自ら進運を開拓すべし』を胸に刻み、人生を歩んでほしい」と強調。「復興の次を担うのは皆さん。世界のどこで活躍していても石巻の復興を考え続け、問い続けてほしい」と期待した。

 学びやを巣立つ卒業生176人には「進取独創」の言葉も贈った。新しいことに積極、果敢に挑戦し、進歩・発達する機運を自分で切り開くことは、グローバル化の中で求められる大切な力となる。時代を超えて若者を鼓舞する不易の言葉に卒業生は飛躍を誓った。

 中学校の卒業式がピークを迎えた3月7日、石巻市住吉中(生徒207人)の杉山孝一校長は「それぞれの道で困難に直面してもめげずに立ち向かい、挑戦してほしい。失敗や挫折に負けないで、何事にも前向きに取り組む。自覚と決意を新たにベストを尽くせ」と79人の卒業生を励ました。

 同校は「夢に向かってたくましく生きる住中生」を教育目標に掲げ、キャリア教育を進める。杉山校長の呼びかけに、卒業生代表は答辞で「住中で学んだことを生かし、挑戦し続けていきます」と力を込めた。

 多くの小学校で卒業式が行われた3月19日、創立150周年の同市石巻小(児童281人)では59人が6年間の小学校生活を終え、学びやを巣立った。

 新井雅行校長は「本物の体験を大切に、自分の内面の世界を耕して人生を豊かにしてほしい」と強調。さまざまな事に挑戦することや利他の心にも触れ「命を大事に人生をより良く生きる。これから学ぶことや経験することを含め、一人一人が考えてほしい」と促した。

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