ネットの「うまい話」に注意 石巻署、好文館高で講話 闇バイトの危険性強調
県内で増加傾向にある少年の特殊詐欺への加担を防ごうと、石巻好文館高(生徒570人)で17日、石巻署による講話があった。生徒は身近に潜む「闇バイト」などの危険性を学び、代表生徒が「特殊詐欺加担防止宣言」をして、犯罪に手を貸さないことを誓った。
全校生徒が参加し、石巻署の少年警察補導員2人が講話した。交流サイト(SNS)を通じて高額報酬をうたい文句に勧誘した若者に、特殊詐欺の実行役を担わせる「闇バイト」の事例を紹介。個人情報を握って逃げられないようにするケースや、実行役が逮捕されるリスクが高いことを説明した。
実際に「受け子」として特殊詐欺に加担し、少年院に在院する少年が実体験を語る映像も上映した。補導員は「ネットのうまい話に飛びつかないで。もし被害にあったら必ず相談してほしい」と呼びかけた。生徒はメモを取りながら、身の回りで犯罪に関わってしまう危険がないか考えを巡らせた。
代表生徒の高橋こころさん(3年)が「闇バイトの誘いをきっぱり断ります。犯罪行為には絶対に加担しません」などと宣言した。
講話はSNSの使い方にも触れ、個人情報が含まれていたり、将来に悪影響を及ぼしたりする投稿に注意を呼びかける場面もあった。石巻署が管内の高校や大学を対象に昨年から実施、石巻好文館高は3校目だった。
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