無料シャトルバスで回遊促進 石巻かわまちエリアー南浜復興祈念公園、来月3~5日
大型連休期間の5月3~5日、石巻市中央地区の「かわまちエリア」と南浜地区を結ぶ無料シャトルバスが初めて運行される。石巻南浜津波復興祈念公園の大型駐車場を活用し、行楽シーズンの課題になっていた中心市街地の渋滞や駐車場不足を解消するのが目的。両地区を訪れる観光客らの回遊も促進する。
シャトルバスは、同市のまちづくり会社「街づくりまんぼう」と、いずれも一般社団法人の石巻観光協会、石巻圏観光推進機構、観光交流施設「いしのまき元気いちば」の4者が共同で運行する。
車両は15人乗り1台を利用する。乗車時間は5~10分で、午前11時~午後3時半に1方向20分間隔で運行する。市内で活動するお笑い芸人が同乗し、石巻の見どころを紹介する。
中心市街地は昨年の大型連休とお盆の期間中、約220台を収容する市かわまち立体駐車場などが満車になり、駐車場に入れない車両でアイトピア通りや立町大通りなどが渋滞した。シャトルバスの運行により、200台以上が入る祈念公園の門脇駐車場に観光客らを誘導することで、車両の分散を図る。
かわまちエリアには石ノ森萬画館や元気いちば、石巻マンガロードなどの集客施設が多く立地。南浜地区は市震災遺構門脇小や祈念公園内の「みやぎ東日本大震災津波伝承館」、伝承交流施設「MEET門脇」など震災伝承施設が立ち並ぶ。
観光資源が両地区に集まる一方で、昨年の大型連休にかわまちエリアを訪れた観光客へのアンケートでは、南浜地区も訪れた割合が1割に満たなかった。街づくりまんぼうの担当者は「訪問する目的は違っても、もう少し行き来があっていい。渋滞緩和を図りながら、両地区を訪れる動機付けもしていきたい」と語る。
バスの発着場所は、かわまちエリアがバスロータリーの「かわまち交通広場」、南浜地区は伝承館近くの門脇駐車場。連絡先は石巻観光協会0225(93)6448。
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