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学び、自分のペースで 石巻に学習センター開所 さくら国際高、不登校生支える

餅まきをしたり、風船を飛ばしたりして新入生を祝った開所式

 不登校などで悩む子どもたちの学びを支えようと、通信制のさくら国際高(長野県上田市)は連携施設として石巻大橋学習センターを開所した。12日に新入生6人を迎えた開所式があり、スタッフや保護者らが和やかな雰囲気で、新たな学びやでの一歩を踏み出した生徒を祝った。

 学習塾や放課後児童クラブを手がけるアトムズ=石巻市大橋3丁目=が塾校舎を利用し、運営する。センター長は元雄勝小中校長の横江良伸さん(62)が務める。生徒の学習支援に当たるスタッフ2人も常駐する。

 通学対象は中学校新卒者・既卒者や高校転入・編入希望者。センターは選択したコースの勉強やレポートの作成を支援。卒業には3年間で75単位が必要で、生徒は面接指導や映像授業、年間65枚提出するレポートを通して学習する。近隣のさくら国際高キャンパスなどで実施する認定試験で単位を取得する。

 さくら国際高には(1)総合進学学科(2)デザインクリエイト学科(3)eエデュケーション学科(4)地域経済学科-の4コースがある。自主性を重んじ、通学回数を生徒自身に決めてもらう。学習に慣れる夏休み前後に、好きなことや進路に合わせてコースを選び、自分のペースで学びながら3年間で卒業する。

 横江センター長は開所式で「一人一人の学びは同じじゃない。自分で計画を立てて、それぞれのやり方で勉強しましょう」とあいさつ。「最終的に自分の良さを生かしたいと思える魅力的な人づくりをしたい」と話した。

 センターの看板除幕や、餅まきもあった。塾校舎1階の児童クラブを利用する子どもたちも参加して祝ったほか、養殖業を営む横江センター長が自家製のフノリを贈った。

 新入生の手代木愛仁(まなと)さん(15)は「餅まきをしたのは初めてで、とても楽しかった。苦手な数学や英語の勉強や、eスポーツを学ぶのが楽しみ」と語った。

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