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大型無人偵察機グローバルホーク、飛来 松島基地に初 航空ファン詰めかける

空自松島基地を離陸するグローバルホーク=26日午前7時10分ごろ

 航空自衛隊松島基地(東松島市)で26日までに、空自三沢基地(青森県三沢市)所属の米国製大型無人偵察機「グローバルホーク」の飛来が確認された。松島基地での訓練のためといい、同基地への飛来は初めてとみられる。松島基地周辺には多くの航空ファンが詰めかけ、機体にカメラを向けていた。

 グローバルホークは全長約15メートル、翼を含めた幅は約40メートル。航続時間は約36時間で、最大巡航速度は約570キロ。三沢基地の「偵察航空隊」に3機配備されており、最大約1万8000メートルの高高度から日本領空周辺の監視に当たる。

 東松島市によると、このうち1機が23日午後、松島基地に着陸した。基地対策を所管する復興政策課の担当者は取材に「悪天候などで三沢に帰投できない場合に備えた代替飛行場として、松島基地に着陸する訓練を行ったと聞いている」と話した。事前に東北防衛局や松島基地から飛来について説明があったという。

 グローバルホークは26日午前7時過ぎ、松島基地を離陸した。三沢に帰投したとみられる。

 市や空自関係者らによると、空自のグローバルホークが拠点の三沢以外に着陸するのは今回が初めてという。今後の松島での訓練の見通しについて、同基地の広報担当者は「機体の運用については一切答えられない」と語った。

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