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子どもの幸せ願い、公園にこいのぼり 戦禍の地、被災地にも思い寄せ 石巻・開北

協力しながらこいのぼりや大漁旗を取り付ける会員たち

 石巻市の開北町内会と老人クラブ「開北みどり会」は25日、地区内の開北公園にこいのぼりを揚げた。掲揚は5月5日まで。

 こいのぼりの取り付け作業には、町内会とみどり会の会員ら計約20人が参加。協力しながらロープを張り、大漁旗と一緒に一匹一匹を丁寧にくくり付けた。大小さまざまで色鮮やかなこいのぼり約45匹が空を元気よく泳いだ。

 参加したみどり会の斎藤寛治会長(82)は「掲揚は何年も続いていて、多くの町内の人が見に訪れる。子どもの喜ぶ姿が見られてうれしい」と話した。

 公園にこいのぼりを揚げるのは今年で6年目。町内会が住民に呼びかけ、不要になったこいのぼりを集めた。町内会の阿部初夫会長(77)は「町内だけでなく、戦渦のウクライナや、地震の被害に遭った能登半島の子どもたちの幸せも願って揚げた」と語った。

 期間中はこいのぼりを毎日揚げるが、雨や強風の時はいったん取り外す。

公園に揚がったこいのぼり

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