まち染めるシバザクラ 女川南区、住民が一体
女川町女川南区の住民らが2022年春から、地区の一角にシバザクラを植栽する取り組みを続けている。本年度までの3カ年を目安に、雑草の除去や水やりなどを協力しながら行ってきた。鮮やかな赤色の桜が5月下旬ごろまで楽しめ、周辺を散歩する住民らの目を楽しませている。
シバザクラの植栽場所は白山神社の西側。長さ120メートル、幅2メートルの土手部分に、22年に苗300株、23年1800株、今年は1600株を植えてきた。水やりをはじめとした管理は、南区の木村利彦行政区長(76)を中心に行っている。
同区は東日本大震災後の17年4月に誕生し、コミュニティーや一体感の醸成が課題とされてきた。植栽は年代を問わず気軽に参加でき、継続性もあることから、県の「地域コミュニティ再生支援事業補助金」に採択された。
同区では現在75世帯約220人が暮らす。将来は子どもや高齢者など世代間交流が進むよう、花見の開催や植える桜の色を変えることなどを考えているという。
木村区長は「5月に神社の祭りがあるので多くの人に見てもらえるのが楽しみ。桜があるだけで地区の雰囲気も明るくなるので、取り組みをみんなで続けていきたい」と語った。
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