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山から見てみた石巻(3) 河北地区・上品山 二つの北上川、神々しく

夕日に照らされる石巻市河北地区。左右に2本の北上川が流れる

 新北上川沿い、田畑に住宅が点在する石巻市三輪田。4月下旬のある夕方、「上品山牧場」と書かれた標識から山道に入った。

 上品山の山頂までは、細かなカーブが連なる道を車で20分ほど。時折、路肩近くにキジやシカ、ノウサギが姿を見せ、山は獣の世界なのだと感じた。上品山牧場を過ぎた先にある東京航空局のレーダー施設付近から、石巻市河北地区の風景が望めた。

 視界の左右には、2本の北上川にそれぞれ橋が架かっているのが見える。青々とした沢田山を挟んだ右側に飯野川橋、左側には国道45号の天王橋と三陸沿岸道路の新天王橋。夕日で淡くオレンジ色に照らされた景色はどこか神々しい。

 二つの北上川の水面が強風で揺らぎ、きらきらと反射している。古里のきれいな景色を眺めると、おのずと気持ちも明るくなる。

 上品山は標高465.7メートル。1972年、山頂近くに牧場が開設され、毎年春から秋にかけて牛の放牧が行われる。(渋谷和香)

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