石巻かほく杯中学野球、開幕 頂点目指して12チーム激闘 4強決まる
第38回石巻かほく杯中学校野球大会(三陸河北新報社、河北新報社主催)が27日、石巻市の桃生球場と河南中央公園野球場で始まった。合同チームを含め石巻地方から14校、12チームが出場し熱戦を繰り広げた。
両会場では1、2回戦計8試合を実施。球児らは練習の成果を存分に発揮したプレーを見せた。応援に駆けつけた保護者らは熱闘に声援を送っていた。
準決勝進出を決めた河南西中3年の今野圭音(けいと)主将(14)は「打線もつながり、エラーもなく最高の試合だった。一戦必勝で優勝する」と意気込んでいた。
準決勝、決勝は28日、桃生球場で行う。準決勝は午前9時と同11時から。決勝は午後1時40分からの予定。
◇
初日は1、2回戦計8試合が行われ、選手らは保護者らの声援を受けながらチームメートと勝利を目指して白球を追いかけた。河南西、蛇田、石巻、桃生が28日の準決勝に進んだ。28日は桃生球場で準決勝、決勝があり、準決勝第1試合(午前9時)で河南西-蛇田、第2試合(同11時)で石巻-桃生が対戦する。決勝は午後1時40分開始予定。
1回戦
▽1回戦(桃生球場)
矢本二 000101-2
河南東 001000-1 (制限時間を超えたため六回で終了)
(矢)佐々木、斎藤、佐々木、斎藤、今野-斎藤、西村、斎藤、西村
(河)三浦、両角-鈴木
▽三塁打=鈴木(河)▽二塁打=斎藤2、武藤(矢)
▽1回戦(桃生球場)
蛇 田 0001110-3
鳴瀬未来・住吉・飯野川 1000000-1
(蛇)桜井、橋本-須藤、桜井
(鳴)井場玄(住)、雫石(住)-高橋光(住)
▽二塁打=菊田(蛇)
▽1回戦(河南中央公園野球場)
稲 井 0001000-1
矢本一 300003×-6
(稲)浅野、佐々木-阿部天
(矢)須田、小野-渡辺
▽二塁打=須田(矢)浅野、阿部天(稲)
▽1回戦(河南中央公園野球場)
河 北 200201 -5
万石浦 023001x-6 (制限時間を超えたため六回で終了)
(河)日野-山内奨
(万)高橋-津田
▽三塁打=山内奨(河)▽二塁打=菊池(河)
2回戦
<蛇田先制、守り切る>
▽2回戦(桃生球場)
蛇田 2100000-3
渡波 0000000-0
(蛇)橋本-桜井
(渡)谷合、遠藤-中野
▽三塁打=桜井(蛇)▽二塁打=草野(蛇)
【評】蛇田は一回、遠藤が四球で出塁。4番桜井が右前、続く阿部も適時打を放ち、この回2点を挙げた。二回も勢いに乗り、草野の中前適時打で1点を追加した。渡波は果敢に攻めるも、なかなか打線がつながらず、追撃できなかった。
<河南西、打線が好調>
▽2回戦(桃生球場)
河南西 10005-6
矢本二 00000-0 (制限時間を超えたため五回で終了)
(河)佐藤、吉田-今野
(矢)今野、斎藤、佐々木、斎藤、今野、相沢-斎藤、西村、斎藤
▽三塁打=今野(河)▽二塁打=吉田(河)
【評】河南西が快勝した。一回、今野が三塁打を放ち1点を先制。五回は今野、熊谷、阿部の安打など打線がつながり一気に5点を挙げた。矢本二はなかなか走者を出せなかった。五回、武藤がセンター左に安打を放って出塁するも、得点にはつながらなかった。
<桃生、好機を生かす>
▽2回戦(河南中央公園野球場)
桃 生 1000200-3
矢本一 0000110-2
(桃)佐々木悠、福島-福島、佐々木悠
(矢)須田-渡辺
▽三塁打=渥美(矢)▽二塁打=福島(桃)小野寺(矢)
【評】桃生が好機を確実にものにして逃げ切った。一回に暴投で先制すると、五回には、1死満塁から渥美の右前2点適時打で追加点を奪った。その後、先発の佐々木悠から福島につなぎ、振り切った。矢本一は六回に1点差まで迫ったが、あと1点が遠かった。
<石巻が継投に成功>
▽2回戦(河南中央公園野球場)
万石浦 00000-0
石 巻 0800×-8 (五回コールドゲーム)
(万)高橋、丹野-津田
(石)杉浦、阿部遥-阿部暖、杉浦
▽三塁打=相沢(石)
【評】石巻がコールド勝ち。二回に相手の守りのミスやスクイズ、相沢の右越え適時三塁打などで一挙8得点。投げては先発の杉浦が4回無失点と好投し、救援の左腕阿部遥への継投も決まった。万石浦は1回戦をサヨナラ勝ちした打線が1安打と振るわなかった。
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