石巻名画座で「ニュー・シネマ・パラダイス」上映 イタリア談義、名作の舞台にワープ
石巻名画座(本庄雅之代表)による第7回上映会が4月27、28の両日、石巻市中央1丁目のシアターキネマティカであり、観客はイタリアのシチリア島を舞台にした名作「ニュー・シネマ・パラダイス」(1989年)を楽しんだ。ゲストを招いたトークの回ではイタリア談義に沸いた。
ニュー・シネマ・パラダイスはシチリアの小村にある映画館「パラダイス座」を巡る映画愛にあふれた物語。2日間で計5回の上映には、往年のファンだけでなく若い人の姿も目立った。30人の定員に達する回もあり、場内はパラダイス座のような老若男女の熱気に包まれた。
東松島市出身の彫金家菅原節子さん=仙台市=をゲストに招いたトークは27日にあった。2001年から5年間、イタリアのフィレンツェで宝飾品の制作技術を修業した菅原さんならではのイタリア話に観客は興味津々だった。
菅原さんは「イタリア人は人を型にはめない。一人一人は違うと、その人を全肯定する。考え方が勉強になった」と強調。イタリア男性の女性への接し方などのエピソードも披露した。
観客はイタリア人の気質や風土を菅原さんの話から知り、見たばかりの作品をさらに身近に感じていた。
石巻市門脇地区から訪れた大学1年の今野結さん(18)は「映画もトークも良かった。イタリア語を学んで実際に旅行してみたくなった」と話した。
第8回上映会は6月29、30の両日で、作品は吉永小百合主演の「キューポラのある街」(62年)に決まった。
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