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鳥居再建祝い「奉祝祭」 法印神楽を奉納 石巻・釣石神社

鳥居(奥)の再建を祝う奉祝祭で本吉法印神楽が奉納された

 石巻市北上町十三浜の釣石神社は4日、東日本大震災の津波で流失した鳥居の再建を祝う「奉祝祭」を開いた。氏子らが集い、奉納神楽の熱演に拍手を送った。

 「受験の神様」として知られる神社は新北上川河口に近く、津波で社務所や鳥居などが流失した。鮮やかな朱色の新鳥居は高さ5.8メートル、幅3.75メートル。昨年12月に完成した。

 奉祝祭は春の例祭に合わせて実施。神事に続き、社務所前に設けた舞台で本吉法印神楽が奉納された。神楽会のメンバーが「初矢」「鬼門」などを披露。氏子らの拍手を呼び込んだ。

 神社周辺にあった約80戸は津波で流され、集落には神社だけが残った。この日は大型連休中とあり、久々に古里に戻って祭典を楽しんだ人もいた。

 岸浪均宮司(69)は鳥居の再建について「氏子らの協力のおかげ」とした上で、「地元から人が流出していく中、地域の土台のような存在である神社を守り、子孫に引き継いでいきたい」と力を込めた。

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