のり巻き、ジャンボに80メートル 香り豊か、石巻特産をPR 300人で力合わせ完成
石巻市の特産品であるのりをPRしようと、長さ約80メートルの「ジャンボのり巻き」を作るイベントが12日、石巻市中央2丁目の「かわまちオープンパーク」(北上川河川堤防)で開かれた。市内外から約300人が集まり、1本ののり巻きを連携して完成させた。
イベントは、同市のまちづくり会社「街づくりまんぼう」と会場近隣の事業者で構成するかわまちイベント実行委員会が主催。新型コロナウイルス感染拡大の影響で開催は5年ぶりで、県産のりのPRのほか、河川堤防のロケーションなど石巻の魅力も発信した。
のりと具材の卵やカニかまぼこ、味付きかんぴょうなどは東北海苔問屋協同組合(多賀城市)が提供。コメは80キロを用意した。
実行委員や組合員が約80メートルののりを広げたり参加者に手順やタイミングを教えたりした。参加者はのりの上にコメを薄く敷き、具材を載せた後、実行委員の声掛けに合わせてゆっくりとのりを巻いた。1本に巻かれたのり巻きを息を合わせて持ち上げ、完成を喜んだ。
同市貞山小2年の長野多門(たもん)君(7)は「みんなで巻くのが難しかったけど、楽しかった。早く食べたい」と笑顔だった。組合の青木利光副理事長(71)は「久々にしては上出来。日本の伝統を守るためにも、家庭で太巻きや手巻きずしなどを作るきっかけになると良い」と語った。
実行委員会の担当者は「たくさんの人に来てもらい、無事に開催できて良かった。楽しんでもらえたならうれしい」と語った。
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