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石巻にも「オーロラ」 太陽フレア影響か 写真家・武川さん撮影

石巻市内で撮影されたオーロラとみられる現象。北方の低空(写真下部)が紫色に染まっている=11日午後10時16分(30秒露光)、鉄道写真家武川健太さん撮影

 太陽の表面で起こる大規模な爆発「太陽フレア」の影響とみられるオーロラのような現象が国内各地で確認された11日夜、石巻市内でも地元の鉄道写真家武川(むかわ)健太さん(30)が、一部が赤紫色になった夜空の撮影に成功した。武川さんは「まさか生活圏内で宇宙規模の現象に触れられるとは。夢のようだった」と振り返った。

 武川さんは交流サイト(SNS)上で、国内でも観測の可能性があると知った。情報を基に、人工の明かりが少なく、北方の低空が見えるという条件に合う場所を探した。午後10時ごろ、JR石巻線の鹿又-佳景山駅間にある踏切近くで撮影を試みた。

 「さまざまな条件で撮影してきたが、今回は写るかどうか未知数だった」と武川さん。肉眼では見えなかったが、30秒間露光でシャッターを切った。満天の星空の中に赤や紫色の光の帯が見え「何かある」と確信。約1時間で計100枚超を撮り、範囲や色の濃さの変化も見て取れた。

 特にはっきり写ったものを仙台市天文台などの有識者ら3人に見せ、うち2人からオーロラであると確認が取れたという。武川さんは「ワクワクしながら撮影している瞬間がとても幸せだった」と語った。

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