戊辰戦争155年 石巻で慰霊祭 戦禍の終息、先人に願う
戊辰戦争の終結から155年となる18日を前に、石巻市鹿又に立つ全殉難者約1万3000人の慰霊碑前で12日、慰霊祭が開かれた。出席者は戦死者らの冥福を祈るとともに、世界で広がる戦禍を受け、平和の願いを新たにした。
仙台藩志会の有志でつくる顕彰会が主催し、関係者や地元住民ら約30人が出席した。神事を行い、出席者が玉串を奉納した。邪気はらいとして、仙台藩志会員ら4人の居合による「剣祓(はら)い」もあった。
慰霊碑は戊辰戦争の終結150年を記念して、2019年5月に建立された。鹿又地区が仙台藩大隊長を務めた瀬上主膳の旧領地だった縁で、先祖が瀬上の家臣だった岩渕仁さん(79)方の敷地内に設置された。
碑には恒久平和の願いを表す「和」の文字が刻まれている。顕彰会の永山三男会長(82)は「海外で繰り広げられている痛ましい戦争が早期に終結することを願う」と話した。
戊辰戦争は1869年5月18日、五稜郭(北海道函館市)の戦いで新政府軍が勝利し、終結した。慰霊祭は今年で5回目。
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