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OGと共演 石巻好文館高マンドリン部、50回目の演奏会 男子部員も熱演、新たな歴史刻む

 石巻好文館高マンドリン部(部員14人)の定期演奏会が19日、東松島市コミュニティセンターで行われた。前身の石巻女高時代から通算50回目を迎えた演奏会で、節目にふさわしくOGたちとの共演が実現、マンドリンの優しい音色が客席を温かく包み込んだ。

現役部員とOGたちが同じステージで共演。温かい音色で聴衆を魅了

 定期演奏会は石巻好文館高になってから18回目。イタリア語で「つなぐ」という意味の「Legare(レガーレ)」をテーマに開催、趣向を凝らしたステージで観客を楽しませた。

 第1部を飾ったのは現役部員。半世紀にわたって先輩たちが積み重ねてきた伝統の音色で「カントリー・ロード」や「上を向いて歩こう」などを奏でた。

 第2部は学年ごとに発表、特に1年生は6人のうち男子2人が入部、女子が占めてきたマンドリン部の歴史に新たな1ページを刻んだ。

 見せ場は第3部。大学生から65歳までのOG17人が参加。現役部員と先輩たちが一つになった合同演奏が聴衆を魅了した。

 大学生の娘が参加したという市内の40代女性は「石巻女高時代からの伝統に触れた気がした」と感激。OGの1人、石巻マンドリーノ代表の小杉公美さん(1990年度卒業)は「後輩たちとの演奏は楽しかった。伝統を引き継いでいってほしい」と託した。

 高校生活最後の演奏となった部長で3年生の永沼明依さん(18)は「先輩たちとの共演はとてもいい経験になった」と喜んだ。

 コロナ禍、部の存続危機などを乗り越えて行われた節目の演奏会に、指揮を務めた顧問の大場美波教諭(27)は感慨無量で「OGの人たちに支えられてきた。マンドリン部の歴史と伝統を未来へつないでいきたい」と決意を新たにした。

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