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「復興米」田植え、園児ら笑顔 神戸の団体が支援イベント 石巻・渡波

1本1本丁寧に苗を植える園児たち

 東日本大震災の復興支援に取り組む神戸市の社団法人「神戸国際支縁機構」は21日、石巻市渡波の水田で震災後から毎年続けている「復興米」の田植えを実施した。

 田植えには同市さくら町2丁目の私立長浜幼稚園(園児104人)の年長児44人も参加。昔ながらの農法や自然の豊かさに触れた。約4アールの水田には有機栽培したひとめぼれの苗を植えた。

 園児たちは機構の岩村義雄代表(75)から、おいしい米作りについて学び、軟らかな土壌「トロトロ層」を作るために、田んぼの中を元気に駆け回った。泥だらけになりながらも、笑顔で苗を植えた。

 田植えなどを体験した本田澪斗ちゃん(6)は「田んぼの中は下に沈むような感じで楽しかった。お米ができたら食べたい」と笑顔で話した。

 苗は有機栽培で育成。9月に園児たちが刈り取り、天日干しと脱穀をする。例年、完成した米は園児たちが自宅に持ち帰り、家族らと味わっている。

 岩村代表は「機械がなくても、自分たちで食べる物を自分たちの手で作れることを体験してほしい」と話した。

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