鈴寛ギャラリー常設展、20点入れ替え 絵画・彫金・陶芸、7月28日まで 石巻
石巻地方の芸術作家の作品を展示する「鈴寛ギャラリー」(石巻市和渕)は6月1日、常設展の展示作品を入れ替える。常設展会場のうち、100年続く蔵の作品を新たにする。石巻地方16人の展示作家は変わらない。
倉庫を改造した第2展示会場を含め、展示作品は絵画をはじめ彫金、陶芸を合わせて20点になる。入れ替えはギャラリー開設の4月以来。従来は25点だった。
目玉は石巻市出身で仙台市在住の菊地礼蔵さん作「春宵一刻値千金」(縦5.4メートル×横2メートル)。第2展示会場に設置され、作品の大きさと月夜に桜が照らされる幻想的な風景が目を引く。
ボランティアの佐々木洋さん(81)は「石巻地方の芸術家の作品に触れられる場所があることを知ってほしい。心癒やされる時間にしてくれるとうれしい」と呼びかける。ギャラリーのオーナーの鈴木征三郎さん(83)は「地域の祭りなどの文化活動は衰退の一途をたどっており、展示を通して歯止めをかけたい。市内の公的美術館開設を目指す」と語った。
自宅の座敷を開放した憩いの場では、無料でコーヒーやお茶を楽しめる。来場者へ飲料を提供するボランティアを募集している。
常設展は2カ月で作品を入れ替えることにしている。今回の作品展示は7月28日まで。開館は毎月土、日曜で、午前10時~午後4時。連絡先は090(5233)0911。
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